Make your own free website on Tripod.com
オレサマのひみつの
しんりゃくニッキ
7月21日
 地震。にゃっちが朝から興奮状態だった。なんでも地面が揺れたとのことで、オレサマは宙に浮かんでいるのでどうということはない。にゃっちは地震で建物が壊れて生き埋めになるのが怖いといっていた。脱出できないことが怖いのだそうだ。……確かに、かさばっているものな。
7月20日
 連日朝からいい感じの大気温だ。たくさん熱エネルギーが吸収できる。
 指向性の通信は何かの超音波系の波形を拾っただけらしいことがわかった。そして、発信源はこの惑星表面で、発信主もこの惑星住民だった。なぞだ。「いしやきいも」とは冬に販売されるものではないのか。
7月19日
 オレサマの船に戻ると、どこかからか指向性の通信が入っていた。この惑星にいる他惑星住民かと思ったらそうではないようだ。かといってこの惑星の住民でもないようだ。だが、標準言語でもないので、船の記憶相に翻訳を頼むことにした。何かの規則性があれば翻訳できるはずだが。
7月18日
 この惑星の大気温度は年々高くなっているのだと、にゃっちはいっていた。「まあ、氷河期の終わりにあたるらしいからしかたないんだけれどね」だそうだ。だが、いまたくさん住んでいるこの惑星住民にとっては、今の気温より少しだけ大気温が低い方がいいらしい。では、オレサマが熱量を吸収していったらちょうどいいのではないか。
7月17日
 最近、空中に水分子結晶体が少なくなってきている。そして大気温が高くなっている。なにか気象状況が変化したのだろうか。この惑星は自転軸が傾いているので、公転位置や惑星表面の場所によっては気象の変化があるものと予想してはいたが。
 今のところ、オレサマも船にも不吉なことは起こっていない。この惑星にいる他惑星住民にも、とりたてて何かが起こっているわけではないようだ。
7月16日
 蝕が起きた。ただの天体現象とこの惑星住民は思っているようだ。オレサマの惑星では『星が重なる、蝕がおきる』ことは全て不吉なことだ。なにか悪い事が起きる前兆の現象とされている。
 にゃっちが戻ってこないうちに、オレサマの船に戻ろう。船になにかが起きたときが一番悪い。オレサマがオレサマの惑星にもどれなくなるということだからな。
7月15日
 にゃっちが外出している間に、にゃっちが使用している機械みたいなものを観察してみた。にゃっちがテレビと呼んでいるものは3台この部屋にあるが、それぞれ用途が異なっているのか、電線がが別々につながっている。情報用の端末とつながっていると思われるのは2台。こないだオレサマが触れたとたん真っ白な画面になったものと、「PC−9801」と書いてあるものにつながっているものだ。だがそっちはまったく使っていない。そんなに変わらない構造をしているようにしか見えないのだが。
7月14日
 オレサマの船にもどってみた。適当に受信させて記録している通信記録の中には、特に他惑星住民からの通信は入っていないようだ。……一瞬だけ、近くの恒星系に向けて、指向性通信を発信してみるかな。ある程度の規則性を持って発信させれば、そのうちどっかの他星系でひろわれて、この惑星に調査で来るかもしれない。……待てよ。他惑星住民のオレサマより先に到着している連中はそれをすでに試みているのではないのか?
7月13日
 にゃっちがだらけている。「暑いからなんにもしたくにゃー」だそうだ。オレサマは熱量が吸収できていい日々が続いているが、にゃっちにはすごしにくいらしい。「だってさー、水に浮く改造って暑くなるんだよねー、失敗したわぁ」とこぼしていた。
 改造し直したら。
7月12日
 世界征服の準備をしたい。だが、この惑星の土地を買い占めても征服にはならないようだし、政治とか思想的にこの惑星住民の思考を独占しなければ、征服した状態だと認識されないようである。以前考えた宗教を利用する手段は効率的であるとおもわれるが、星系警備隊が来たときにその行為が「思想形態の変更、教唆」にあたると判断される場合があると考えられるので、実行対象にはしていない。楽な計画はないだろうか。
7月11日
 昨日、にゃっちに見せてもらったところの言い方によれば、「征服」という言葉は「上にのっかる」という意味があるとのことだった。では、にゃっちの上にアリンコがのっかれば「アリンコがにゃっちを征服した」ということになるわけだ。にゃっちにそれについて問うと「ああ、そういうこともできるかもねー。ただ、アリンコに征服した意識があれば征服されたことになるって感じじゃないかな」
 オレサマには足と呼ばれるものはないので、「のっかる」という行為はできないのだが、ただ上方に位置するだけでも「征服した」ことになるだろうか。微妙だ。
7月10日
 にゃっちが、以前見つけた見せたかったものをみせるので、ちょっと来てくれとオレサマをよびつけた。どうも、ここの惑星住民が他星系住民になったつもりで書いている作品を、見せたいということであった。
 どれもこれも笑えない作品で、どうもオレサマのような他星系住民を愚弄しているようなものすらあった。だが、征服という言葉について語っている作品はうなづかせられるものがあったがな。
7月9日
 にゃっちが昨日書いていたのは、「くせ字」という文字の特殊な形態だそうだ。文字は大まかにその形態が決まっていてたいていの人はその形態に似せて書くのだが、各人の筋力などの違いで文字の形に違いが出るのだそうだ。にゃっちはたいてい基本形に近い形態で文字を書くことができるが、自分だけしか読まないでいいものに関しては、字の形を重視しないので、「くせ字」という形態になるのだそうだ。
 ちなみに昨日書いていたのは、ご飯やさんで食べたもののメニューだそうだ。
7月8日
 オレサマの日誌はろいっちに有線通信で送信されたらしい。しかも、音信号を使用したわりと原始的なものだ。光信号を使用したものもあるけれど、まだ高価であるので、にゃっちなどの一般家庭レベルにまで落ちてきていないらしい。
 にゃっちは最近、夜中に娯楽ができなくてやさぐれた状態が多い。紙と呼ばれる媒体に、いろいろ文字を書き連ねたりしているが、特殊な文字で書いているらしく判読できなかった。
7月7日
 今日はにゃっちの家でおとなしくしていた。が、水分子落下現象のひどいのが南中時までにはおさまったので、今日も熱量を吸収することができた。
 ふと、にゃっちが手招きしているので何かと思ったら「先月の日誌ちょうだい」とのこと。あああ、にゃっちが忙しかったから渡していなかったな。
7月6日
 船乗りが少ない理由がわかった。たいていの船乗りはここに不時着した時点で事故によって落命しているようだった。こんな中で船乗りのオレサマが出ていったら、船を設計しろなどとオレサマの専門外のことを頼まれそうなので、様子をみることにした。  少人数用の船の修理などは一応できるが、今この惑星上にいる全ての他星系住民が搭乗できる程度の大きさの船の設計・建造はオレサマには無理だ。オレサマにも一応能力の限界というものはわかっているつもりだ。
7月5日
 久しぶりにこの惑星にいる他の星系住民の通信を観察することにした。
 どうも、この惑星にいる同士で連携をし、一緒にこの惑星から旅立とうという計画があるようだった。通信が「高濃度圧縮通信」だったので、計画や参加者の情報について知ることができたが、どうも船乗りが少ない気がした。みんな船に乗ってきたはずだから、船乗りがいるはずだが、どうしたことなのだ。
7月4日
 今日の夕立(という現象だそうだ)はすごかった。にゃっちの家の外階段の下も短時間で水没していた。にゃっちに「夕方降るから夕立なら、朝にはふらないのか?」と、質問したら、「朝も降る」とのこと。だが、その場合「朝立ち」とはいわないそうだ。どうも、「朝立ち」は、他の現象を指す言葉らしい。にゃっちは意味を教えてくれなかったがな。
7月3日
 今日も熱量が吸収できた。なかなかにゃっちの家はいい感じだ。にゃっちも、オレサマが熱を吸収すると喜んでいる。「ぷはーすずしいわー。これじゃ外に行く気しないもんねー」だと。そういえば、にゃっちの家族メンバーは毎日外に行っているが、にゃっちはどうして家にずっといるのだろうか。オレサマが来たときもここにいたし、ほとんど外にでることはない。なぜだ。
 だが、今日はごきげんで外にでていったな。なぜだ。
7月2日
 夕方に大気現象があり、急に水分子が大量に落下してきた。日中は大量に熱量が吸収できてよかったのだが。「あのねー、音と光の現象があるでしょ。急に大量に降る場合は、あの現象が先触れとして起こる場合が多いから、注意してね。アレ?電気はどうなの熱量にしたらいいんでは」と、にゃっちがいうが電気よりは、ただの熱量の方が吸収しやすい。それだけの話だ。
7月1日
 今日は大気温が高くていい日だ。だが、にゃっちが「やさぐれている」状態なので近づかないようにしておこうと思う。「やさぐれる」という状態は、どういう状態なのかオレサマにはよくわからないが、 あのような状態のにゃっちに近づくのはろいっちであっても難しいとのことだった。
 「腰がいたいー。しっぷー、くすりー」と、やさぐれつつ寝ているにゃっちであった。

6月のオレサマの様子がみたいのか?とっととにゃっちのトコにもどれよ