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オレサマのひみつの
しんりゃくニッキ
6月30日
 文化水準が低いといったら、にゃっちはオレサマの惑星の文化水準はどれほどで、どれだけバリエーションがあり、体系的に歴史・文化が調査分類されているのかと問いただそうとした。
 けれども、一応星系条例において、文化・技術が一定水準に達していない惑星住民に他星系住民の情報を与えてはいけないことになっているので答えられなかった。
 にゃっちは、「規則で答えられないんだよねー、どーせ」と言い当てていたのは、やはり驚きだ。本当は、他惑星住民ではないのか。
6月29日
 にゃっちにこの惑星の事を知るためにはどうしたらいいのかをたずねてみた。
「どんなことが知りたいのー?」と、にゃっち。オレサマは文化・風俗・生活習慣・倫理・思考形態・言語などの文化面の調査がしたいといったが、それは難しいとはっきり言われた。
 なんでも、この惑星上には数えられていない言語形態もあるし、全ての文化が体系的に分類されてはいない とのことだった。やっぱり水準が低いからか。
6月28日
 にゃっちのところにいこうとしたら、水分子が散乱していた。船でおとなしく外界調査の時間を決定することにする。
 まあ、侵略するにしても、この惑星のことをある程度知らなければ、成功するにはほど遠くなるというものだ。しかし、侵略行為をはじめる前に、この惑星にいる他星系住民をどうにかしなければならないだろうと思う。
6月27日
 今日も船にいる。思っていたよりも記録として付け加えることが多いのに気がついた。
 特に「料理」の項目は、材料と、調理の方法によってたくさんの種類が発生することが判明している。にゃっちによれば、さらに使用する「調味料」というものによっても種類が発生するという話だ。  「調味料」というものも、たくさん種類があるとのこと。滞在中の暇つぶしにはちょうどいいのかもな。
6月26日
 船に戻ってきた。今までに知った事項を記録として整理する。「料理」の項目を改めて作成した。にゃっちがわかるかぎりは教えてあげるとのこと。にゃっちは「くいしんぼう」という性質を持っているので、同年代の人間で料理を研究している人間よりは知識が少ないが、全体的に見ればまあまあある方だそうだ。ただし、腕前と味は保証しません。と自慢げに言っていた。
 そういうことは、ほんとは自慢しないものではないのか。
6月25日
 今日も水分子は大気中に散乱している。「にゃっちの地域は散乱しているけれど、この惑星上全てでさんらんしているわけではないから、水分子が少ないことろに滞在するのもいいのでは」と、にゃっちから提案される。  そういえば、オレサマはなぜにゃっちのところに滞在しているのだろう。船はここから離れたところにあるというのに。
6月24日
 にゃっちは焼き肉が好きらしい。だが、種類が「タンシオ」というのに限りたいそうだ。「あ、でも、骨付きカルビも好き」とか、いっていたがもいまいちわからん。その「牛」という動物のどの部分を持ってきたらいいのだ。  かといって、にゃっちが自分で牛を丸ごと調理できるわけでもないようだが。まあ、焼き肉というものもみてみたいが、あいにく事故で来たので、この惑星の通貨を持っていない。にゃっちの手持ちの通貨が少ない現在、この惑星の合法的には、オレサマは焼き肉を手に入れることはできないな。
6月23日
 にゃっちに他の星系住民が起こしたと思われる事件について質問された。
……キャトルミューティレーションという牛などの動物の内蔵が、この惑星上の技術力では不可能な程度に鋭利に、切り取られてしまうという現象だそうだ。
「あれって、宇宙人も焼き肉したかったからやったのかねぇ」
と、いっていたが、それにしてもいきなり内蔵で焼き肉するというのはすごくないか。にゃっちの住んでいる地域でも、内蔵はあんまり好まれないだろうと思うのだが。
6月22日
 料理についてにゃっちにたずねてみる。「この惑星上の動植物を、自分たちが食べやすくなるように処理すること」という感じではないかと答えていた。
 そのままで食べられるものもあるけれど、大抵は可熱処理をするという。加熱処理の仕方も、水を加熱しその蒸気で「蒸らす」、水を加熱したもので「ゆでる」、火で「焼く」、油を使って加熱する「炒める」、の4種類が大まかにあるとのことだ。「他にも処理の仕方がいろいろバリエーションがあるけれど、どっから調べる?」と、にゃっち。「でもね私が生きている間には調べきれないはずだよーん」とのこと。オレサマはいいが、興味本位でそこまで調べるのも時間かけすぎなので、征服業務を考えることにする。
6月21日
 この惑星上の料理というものはオレサマの世界では無いものだ。
 オレサマの世界では、ただ熱量を体表面などで吸収するだけなので、熱量を他の形に変化させたりすれば、総熱量が減少するため、吸収効率が落ちるため行われない。
 熱量はただ摂取するだけのものだ。でも、料理というものは面白いな。この惑星上をいろいろと観察してみよう。
6月20日
 にゃっちによれば目玉焼きはいろいろ種類があるそうだ。にゃっちは片面焼きの「サニー・サイドアップ」が好きで、にゃっちのすんでいる地域から遠く離れた地域にすむ住民は両面焼き「ターン・オーバー」……ひっくりかえしという種類の焼き方が好きだそうだ。
 目玉焼きの下に薫製にした肉類を好みで入れる場合もあり、にゃっちがこの前食べていたのは、ベーコンを入れていたので、ベーコン・エッグと呼び名が変化するそうなのだ。なんか、面白いな。
6月19日
 にゃっちが見ていた旧式機械は本格的に故障したようだ。夜中の間ずっとモニターを時々眠ったりしながら見ていたにゃっちだか、今晩はすぐに眠っていた。
 「オレサマに見せようと思っていたのに……」と、なにかつぶやいていたが、なにを見せようと思っていたのか。謎だ。
6月18日
 にゃっちがいつもの旧式機械で遊んでいるので、のぞき込もうとしてうっかりマシンのさわってしまった。「にゃっ!」と、にゃっちが騒ぐので改めてのぞき込むと、画面が真っ白になっていた。そういう画面なのかと納得していたら、「故障にゃー故障なのにゃー」と、にゃっちがマシンをバシバシたたいていた。……原始的な修理法だ。もちろん治らなかったが、オレサマがさわった瞬間に現象が起きたのがやや気になる。にゃっちにはもちろん黙っておくがな。
6月17日
 「目玉焼き」がわかった。鶏類の卵をフライバンなどの鉄製の調理器具の上にあけ、焼いたものだそうだ。卵の黄身の部分を目玉、白身の部分を白目の部分と見なして「目玉焼き」と呼ぶそうだ。それが、今日にゃっちのお昼ご飯だった。だが、「ベーコンエッグ」とそれを呼んでいたが、本当に目玉焼きをみせてくれたのか。にゃっちに不信感がある。
6月16日
 今日は暑い日だったので、にゃっちの部屋でたくさんエネルギーを補充することができた。
 なにしろ、にゃっちの家は金属の屋根なので、熱しやすい性質をしており、オレサマがたくさんの熱を吸収することができる。
 「家の屋根で絶対目玉焼きつくれるよねー」と、にゃっちは大気中の熱にあえぎながらいっていたが、「目玉焼き」とはなんなのだ。もしかして、敵対関係にある惑星住民を捕虜にしたときに行う、目玉を焼く儀式か。それとも、何かの名産品、工芸品の類なのか。
6月15日
 やっと船に戻ることができた。
 オレサマの船の中のデータベースで、過去に行方不明になった船乗りを検索、消息不明になった最後の地点を調査した。
 それぞれバラバラにも見えるが、オレサマの直前に行方不明になっている3隻はこの惑星から10光年以内で通信を途絶していることがわかった。ただ、この惑星に不時着しているとは限らない。ここから10光年以内なら他にも恒星系があるからな。
6月14日
 いい加減にして欲しい。今日も水分子は浮遊中だ。にゃっちによれば、今晩から晴れるとかいっていたが、 そうそう水分子が大気中にいる間は外にでることはできない。
 水に触れると瞬時に命が奪われたりはしないが、生命活動が低下状態になるのだ。水分子で同じ状態にはならないにしても、近い状態になる場合もある。そういう時に他惑星系住民に襲撃されて壊滅した伝説がオレサマの惑星には残っている。気はいつでもはっていないとな。
6月13日
 今日もまた水分子が大量に大気中に浮遊している。そのため、にゃっちの部屋にいることにする。
 部屋の外の大気温度が低いので、オレサマのエネルギー補給もままならない。
 こんな気象状態がいつまで続くのだ。はやく、いちどオレサマの船に戻ってエネルギーの補給をしたいものだ。
6月12日
 久しぶりにオレサマの船に戻ろうと思ったが、大気中に水分子が大量に浮遊していてもどれない。にゃっちに聞くと「この季節は梅雨といってこのような気象が続くのだ」と諭された。
 水分子といっても最近の性質は酸性やアルカリ性だったりしているというので、自分の船の装甲膜に余分な物質がついていないかが心配だ。
 重い船なんて、あやつりにくいものだからな。
6月11日
 温度計に関しては遠くからでも確認できるように、にゃっちが「このへん」と線を引くことになった。
 そして、にゃっちの電気代についての発言の意味が理解された。ここの惑星の住民は気温や気象は自分ではコントロールできないので、代わりに快適だと自分が思える環境を作成するために、いろいろな道具や機械を利用するのだそうだ。その中に大気温を調節する「えあこん」という機械があり、それは利用するときに「電気」という高価な物質を消費しなければならないそうなのだ。
 オレサマは「電気」よりも高価だと思うのだが。
6月10日
 にゃっちから「寒い」と、苦情が来た。摂氏10度分だけ熱量を摂取したのだが、どうも現在の通常の大気温が低いため、「摂取しすぎ」ということらしい。結構、勝手な言い分である。
 そのため、にゃっちが「空間内の気温がこの壁につけてある西スポの温度計で23度になる程度まで」と、変更を要請してきた。
 だが、オレサマが温度計を見ようとすると目盛りがぐっと下がって確認できないのだが。ハメか。
6月9日
 にゃっちから「特定の立方空間内だけ、熱量を摂取することはできるのか」と、質問された。加減するのはむずかしいが、できないことはない。「できる」と答えると、にゃっちの部屋の空間だけ摂氏10度分の熱量を毎日摂取してよいということになった。
 「電気代が少し節約できるわー」と、にゃっちは喜んでいたが、なんのことだ。
6月8日
 最近、大気温が高い。オレサマとしては、この惑星に不時着してからというもの、満足に熱量を摂取していないので、ぜひこの機会を利用したいところだ。しかし、にゃっちによれば「現在の季節と気候では、大気温度が低くなるのは異常であり、摂取してはならない」と、厳命される。
 この惑星上で、思いっきり熱量を確保できないとしたら、オレサマはいつか餓死という状態になるだろう。
6月7日
 にゃっちは誕生日らしい。誕生日というのはこの惑星の1公転周期に一度、惑星住民のほとんどにおとずれる、生誕記念日だそうだ。
 オレサマの惑星は1公転周期がここの惑星時間の268倍ほどになるので、誕生日にあたるものを経験する者はほとんどいない。2公転周期を越えて生きている者たちは長老となり、運命を読み解く職業についたりすることもできる。
 オレサマはまだ0.5公転周期というところだ。若い若い。
6月6日
 オレサマと同じように、他の星系住民の呼びかけに答えないで、隠れてこの惑星にとどまっているモノがいるだろうと思う。
 オレサマは水分子嫌気性という性質があるので、そうそう他の星系住民の呼びかけに答えて、大気中を出歩きたくないので隠れているが。もしかしたら、オレサマ以外にオレサマと同じ惑星出身のモノがこの惑星に来てはいないだろうか。
6月5日
 星系警備隊に通信できないかどうか、オレサマの船の通信出力を調査してみた。なんとか、ギリギリここの恒星系の外にまで届くかもしれないが、近くの星系警備隊の出張事務所には届かないだろうと言うことが判明した。
 もしかしたら、ここの惑星にとどまっている、他の星系住民も同じ状況なのか。この現象自体はいつから発生しているのか。当分の間は、他の住民の通信を聞いていこうと思う。
6月4日
 にゃっちが「シナモン」を持ってきた。だが、オレサマの惑星の大気の香りとは似ていなかった。
「加熱したり、そのほかの香りが微妙に混じっていたので、違うように感じるのでは?」とのことだった。
そして、シナモンなどはこの惑星では暖かい地域にはえるものだそうだ。オレサマの惑星は大気温はここの惑星ほど高くはない。まあ、同じ植物相が出現することはないがな。
6月3日
 にゃっちからいい香りがしていた。甘い香り。オレサマの惑星の大気の香りと、少し似ている感じだった。
 「なにか食べたのか?」と、たずねたところ「シナボンという店のシナモンロールを食した。劇ウマだが、甘いので1度でいい」と、答えが返ってきた。シナモンロールには、シナモンというスパイスがかかっているので、 それの香りではないかとのことであった。
 にゃっちの自宅に貯蔵されているシナモンを明日持ってきてくれるそうだ。どんな香りだろう。
6月2日
 この惑星に、いろいろな星系住民が集まりすぎている感じがする。しかも、正規の手順を踏んだ調査隊員はまったくおらず、観光目的で滞在している者もまったくいない。
 しかし、この惑星1点にこれだけの種族が事故で滞在というのもおかしすぎる。星系注意地図にも、この惑星のことは普通程度の注意でよいとされている。なぜ、これだけの事故が数多く起きているのに星系警備隊などが出動しないのだ。
6月1日
 電波の観察を続けてみた。やはりオレサマの惑星とは敵対関係にある惑星系の住民も、ここの惑星に不時着しているようだ。そのほかにも、たくさんの種類の星系住民が調査、観光目的ではなく、この惑星に事故で滞在しているようだ。
 なにか、おかしい。

5月のオレサマの様子がみたいのか?とっととにゃっちのトコにもどれよ